カメガブナット
❶【構築経緯】
サザンガルドやガルニンフみたいな、好相性ポケモンの並びを用いた構築を使うのがマイブーム。とある動画で“カメガブナット”という並びを耳にし、是非使ってみたいと思った。それがこの構築を作るきっかけ。陶片追放トリプルのリベンジも兼ねる。
カメガブナットは確定としてS操作が欲しい。追い風かトリックルームの選択。私が採用するガブリアスはアタッカーというよりピンポイントメタ。カメナットをより活かしやすいトリル軸に決定した。
トリル使いの欠点は火力がなくて放置されやすいこと。交代するとトリルが1ターン無駄。展開した後に何かしら仕事のあるポケモンが好ましい。そんなポケモンとしてゴチルゼルに白羽の矢が立った。
特性ふゆうのチリーンと耐久お化けのサマヨールも候補だった。チリーンは数値が低くガブリアスの地震をメイン火力として扱わないのでボツ。サマヨールはモロバレルが激烈に重くなりそう。結局ゴチルゼルになった。
後欲しいのはカメックス以外のメイン火力。そしていかく枠。火力要因は無難にニンフィアを採用。カメニンフの並びも出来上がった。
いかく枠はウィンディでプロトタイプが完成。これで育成を始めようと思った。ただ雨が重い。ナットレイ以外で対処が難しいので立ち回りが窮屈な気がする。手動雨とのシナジーも悪い。ウィンディを採用することでリザードンに厚く出来るが、そこまで厚くするべきなのか? 再度考察することにした。
そこで候補に上がってきたのがレントラーとムクホーク。レントラーだと中速に寄り過ぎているのでムクホークを採用するに至った。スカーフを巻いたらドーブルに強く出れるのはありがたい。
❷【パーティー紹介】
カメックス…メイン火力
ガブリアス…クッション&削り役
ナットレイ…クッション
ゴチルゼル…サポート
ニンフィア…メイン火力
ムクホーク…1:1交換&クッション
以下個体解説。
❷-① カメックス
S:無振りバンギ抜かれ調整 ※S個体値12
カメガブナットのカメ担当。最遅74という数値が美しくなくて、素早さをいい感じに調整されたポケモン(そもそも最遅ゼニガメが生まれなかった)。
トリル始動のねこ要因。ガルニンフアローへの釣り餌。よくわからんちんパーティーにも初手から投げていく。端に出す想定。
❷-② ガブリアス
HB:特化メガガルのすてみタックル耐え
A:おだやか耐久サンダー(メガガルのすてみタックル耐え)にストーンエッジ確定2発
カメガブナットのガブ担当。リザドランの並び許さんマン。欲しい要素を盛り込んだら変な調整になった。どうみてもアタッカーの配分ではない。
主にバンドリマンダやリザスタンに対して初手から投げられるようにした。時折りギルガルドのシャドーボールに対して後投げする。もはやクッション。
リザドランのねっぷうで焼けたらTHE ENDなのでチーゴの実を持たせた。ラムの実だとねむりで暴発するから嫌だった。汎用性がカケラもない()
追記)バンドリマンダに出せない…
❷-③ ナットレイ
HAぶっぱ。↓以下仮想敵へのダメージ↓
★実数値H197-B120ニョロトノ(メガガルのすてみタックル耐え)にパワーウィップが乱数56.3%
★実数値H167-B70ブレードギルガルドに持ち物補正ありはたきおとすが確定1発
カメガブナットのナット担当。私にしては珍しく特に努力値調整をしていない。はたきおとすはガルド意識で採用。鈍足草タイプに悪技は入れ得。
初手から出すことはなく裏からひょっこり出てくるポケモン。メガカメやニンフの圏内に入るよう受け出しからトゲダメを入れる。特殊は普通に殴る。
滅びの歌耐性が薄いと感じたので持ち物はきれいなぬけがら。対威張る雨を想定している。たべのこしややどりぎの回復ソースがないのは地味にツラい。これが吉と出るかはわからない。
❷-④ ゴチルゼル
HB:+6テラキのダブルダメいわなだれ耐え
素早さ操作が出来ていやしのはどうを使えるポケモン。カメと好相性なので採用した。採用に至るまでの思考は【構築経緯】を参照。
主にエルテラドーやガルニンフ@1が相手の時に初手から投げられる構成・配分にした。あまりをDに振ることで特化プレートニンフのハイパーボイスも確定3発。えらい。先人の構築記事にB振りゴチルはいなかったので使い勝手は不明。
ドーブルやバレル意識でカゴの実を持たせた。パーティー全体でバレルが重いので処理速度向上のための一助となれば…。と思っている。
トリルを阻止する為にガルドがゴチルの前によく出てきた。珠シャドーボール耐えにする理由がよくわかる。ガブを後投げして強引に解決していた()
❷-⑤ ニンフィア
※S個体値0
HB:特化メガガルのすてみタックル中乱数耐え
HD:特化ガルドの珠ラスターカノン確定耐え
最後まで頭を悩ませたポケモン。様々な配分が出来ると逆に難しいまである。耐久をできる限り伸ばしてメガネを持たせたら特化プレートニンフィアの火力と同程度になった。つよい。
ムクホークが特攻した後に中央に展開。または始めから中央に鎮座してもらう。メガネハイパーボイスを使うのが初めてで緊張する。
トリル下でゴチルゼルの次に行動できるように素早さは調整した。トリパミラーでは素の状態で上から攻撃。追い風パーティーはトリル下で大暴れ。そんな絶妙なラインを確保したつもり。
追記)ロズレイドのヘドロばくだんとメガバンギのダブルダメいわなだれを耐えた時は流石に引いた。
❷-⑥ ムクホーク
HBD:-1特化メガガルのねこだまし+特化プレートニンフのダブルダメハイパーボイスを高乱数耐え
S:最速ドーブル抜き
ウィンディの代わりに入ってきた威嚇要員。トリプルwikiに個体解説がなく、先人の構築記事には配分理由の記載なく、1から調整を考える羽目になったポケモン。しんどい。
エルテラドーやガルニンフサンダー相手に初手中央から命を懸けてもらう。トリル始動のサポートをする場合も。結果命を散らす。サンダーがアローになっている場合は初手から出さない。彼がどこを攻撃するか分からず、耐久調整が崩れる恐れがある。アロー許すまじ。
A種族値は高いがそこに努力値を振ることに旨みがない業を背負っている。そのおかげかブレイブバードの反動ダメ+特化プレートニンフのダブルダメハイパーボイスを高乱数で耐える調整に至った。ニンフとムクホークの相打ちなら上々だろう。
追記)個体解説が作られていたヽ(´▽`)/
追追記)トリプル総合情報サイトにムクホークの型解説を掲載してきたヽ(´▽`)/
❸【戦績】
・トリプルフリー 33勝10敗
(上記のうち対強者 5勝5敗)
・11/5 週末トリプル優勝
❹【初手選出】
★迷ったらコレ
ゴチル+ホーク+カメ
★対雨・スタンパ
ゴチル+ニンフ+カメ
★ギミック奇形
ガブ+ホーク+カメ
ガブ+ホーク+ゴチル
❺【所感】
中盤・終盤の立ち回りが弱い。後からBVを反芻してなす術なく負けたと感じたのは4戦だけ。それ以外は立ち回りで勝てた。勝ちを取りこぼした。
メタ範疇外の構築には滅法弱め。バンドリマンダへの回答は未だに見つかっていない。立ち回りで誤魔化そうにも相手が強い人だと咎められる。ムリ。
6世代で名のある並びをトリプルバトルに昇華するのは楽しい。組みがいがあるので今度は違うのに挑戦したいと思う。
※私の定義する強者は“週末トリプル上位入賞経験者”か“平成トリプル勢”のこと。
あおいでした。