【特殊ルール】第2回イーブイズ最強決定戦使用構築
—前書き—
前回のカメガブナット構築があまりに噛み合いが良かった。そのせいで次に使う並びが中々出来ないでいた。ガルガブゲン。バシャナットサンダー。どれもなんかこう……今ひとつ何かが弱い感じ。
新作の発売までカメガブナットで潜り続けるしかないのかな…。そんな想像が現実味を帯びてきた頃。ひろさん主催の大会募集が目についた。育成考察期間が2週間と短めなのはネックだが、面白そうなのは確か。——そして私は参加を決めた。
⓿【環境考察】
題名にもある通り2回目の開催。ということは過去記事が存在するはず。過去の#トリプルバトル構築記事を遡り3件の記事を見つけることに成功した。
なんで3件だけなんだよ……(小声)
ハッシュタグをつけていないのも見つけるべくネットストーカーしてようやく+1。合計4つの記事から傾向を探る。
・メガを採用するならライボルト
・トリパが環境の半数
・みんな、ほえてくる
・上位勢はオンリーワンポケモン採用しがち
ということが掴めた。上記を踏まえた上で構築作りに取り掛かった。
(2週間しか期間ないから育成済み個体を流用してくる人がいることも考慮しておく)
❶【構築経緯】
構築の出発点はニドリーノ。ニンフィア一強環境へのメタになり得そうだった。理由は以下の3点。
・唯一使える毒タイプ
・ふくろだたきによる火力増強
・覚える技のいやらしさ
これは採用するしかない。前回大会で誰も使わなかったので考慮外から奇襲できたら上々。
正義要員を贅沢に2枚。ウインディとアブソルで脇を固める。アブソルはメガ枠も兼ねる。残り3枠。
採用しないのは舐めプのニンフィア。最速のねこだまし要員のペルシアン。数少ないS操作要員兼唯一のゴースト、デスカーンで構築を完成とした。
❷【パーティー紹介】
今までと紹介の仕方を変える。というのも使用するポケモンの調整が2、3候補に上がった。ポケモンによっては性格を変えているものもあり、最終調整先に至るまでの思考を書くのがフェアだと感じた。
2回目の開催。第3回大会への参考記事も兼ねねばなるまい。3回目に参加する方へのエールも込めて(良い順位取らないとまず話にならないが…)。
※以下実数値(基礎ポイント)表記
❷-① ニドリーノ
調整案⒈H168(252)-B94(132)
調整案⒉H167(244)-B86(68)
特化ギガイアスのダブルダメいわなだれ3回耐えor2回耐え(1回は急所被弾込み)から選択。ギガイアスの攻撃を3回受ける状況下はもう負けでいい。調整案⒉を採用。
調整案⒈H168(252)-D100(124)
調整案⒉H167(244)-D78(20)
特化ニンフィアの眼鏡ハイパーボイス3回耐えor2回(1回は急所被弾込み)耐えから選択。ニンフィアへの遂行技がないのに生き延びてどうしようと言うのか。調整案⒉。
調整案⒈S85(0)
調整案⒉S90(36)
調整案⒊S117(↑172)
無振りor個体流用ニンフィア(追い風下で最速テラキオン+2)抜きorS4振りウインディ抜きから選択。後述するウインディやアブソルより早い方が使いやすそうな気がするので調整案⒊を採用。
[調整まとめ]
HB:特化ギガイアスのダブルダメいわなだれ2回耐え(1回は急所被弾を織り込み済み)
HD:特化プレートニンフィアのダブルダメハイパーボイス2回耐え(1回は急所被弾を織り込み済み)
S:S4振りウインディ抜き
❷-② ウィンディ
調整案⒈H181-B120-D108
調整案⒉H197-B110-D103
ブニャットのねこだまし+特化ニンフィアのダブルダメ眼鏡ハイパーボイス2回+ニドリーノのふくろだたき(威力68.25)を高乱数耐え。HPを伸ばすことでハイパーボイス1回+反動ダメを耐える可能性がある。調整案⒉を採用。叩かなかった場合の攻撃回数を増やす算段もある。
※ただし相手のニンフィアがH191の場合は反動ダメを耐えられない。流用個体コナイデホシーナー。
ニンフィアに+5神速が高乱数1発
S:無振りウインディ抜き
❷-③ アブソル
調整案⒈ H159(148)-B89(68)
調整案⒉ H159(148)-B94(108)
特化ウインディのしんそく2回+ニドリーノのふくろだたき耐え調整or特化ウインディのフレアドライブ+ニドリーノのふくろだたき耐え調整から選択(インファイトはそもそも耐えない)。
ウインディは対ニンフィアを考えると耐久値を下げたくないはず。と思い、調整案⒈を採用。
調整案⒈S168(↑140)
調整案⒉S162(212)
調整案⒊S153(140)
調整案⒋S148(100)
最速100族抜きor最速95族抜きor準速100族抜きor準速95族抜きから選択。
95族はウインディとヒヒダルマ。最終盤を考えない限りキュウコンを最速にする、或いは最速95族抜きにするメリットはない。調整案⒈は除外。
95族の目線だと攻撃力と耐久性が欲しい。対ニンフィア筆頭なので。最速にするとどちらかを捨てることになる。最速は無さそう。調整案⒉を除外。
残りは調整案⒊か⒋。前回大会2位の方の構築記事で準速95族抜き調整を施されていたポケモンが2匹いた。構築記事を主催者が取り上げて「構築の完成度が高すぎる」とツイート。調整をパクる人がいるのは否めない。同速ゲーは嫌。調整案⒊にした。
調整案⒈H159(148)-D85(36)
調整案⒉H159(148)-D90(76)
無振りスイクンのねっとう2回+やけどダメ耐え調整or特化キュウコンの晴れダブルダメ木炭熱風+ニドリーノのふくろだたき耐え調整から選択。主催者以外にキュウコンを使うのか? と考えると調整案⒈になった(木炭の倍率がなかった場合ダブルダメ熱風+やけどダメ+ふくろだたきを耐えられる)。
選択肢⒈A187(0)〜
選択肢⒉A198(76)〜
基礎ポイントが余ったので選択肢⒉。これは偶然の産物になるが、-1メガアブソルの持ち物補正ありはたきおとす+ペルシアンのシルクりんしょう+ニンフィアのプレートりんしょうでだいたいのウインディが倒せるようになった。ラッキー。
[調整まとめ]
HB:特化ウインディの神速2回+ニドリーノのふくろだたき耐え
S:準速キュウコン抜き
HD:スイクンのねっとう2回+やけどダメ耐え
❷-④ ニンフィア
※A個体値30
H:8n-1調整
HB:特化ウインディのフレアドライブ+ブニャットのねこだまし耐え
D:振った理由を忘れた\(^o^)/
S:無振りスイクン抜き
❷-⑤ ペルシアン
HB:珠ウィンディのフレアドライブ低乱数耐え
育成が完了する前に自己暗示をりんしょうに変更。ウインディまもる、ペルシアンじこあんじをするよりmoveや交代の選択が良さそう。猫の温存も出来る。初動から火力を出せてパーティーとのシナジーも生まれるりんしょうにした。
❷-⑥ デスカーン
HD:特化プレートニンフィアのダブルダメハイパーボイス2耐え
❸【試運転】 13勝33敗
トリルりんしょう軸とふくろだたき制圧の2軸があるので、立ち回り次第で概ね渡り合えた。ただパワーの高い構築(ガルニンフ、バンドリマンダ)や滅び系統はムリ。数をこなして微調整するために初手降参しまくった。全体で5、6回はしたと思う。
諸々含めて感じたことが3つ。
・アブソルが空気
・ペルシアンのりんしょうを頻繁に使う
・ニンフィアが初ターンから攻撃する
以上を踏まえて個体・調整変更した。
[1匹目] アブソル 調整変更
アブソルを叩くことはなかった。SラインをそのままにAぶっぱ。あまりをHに振った。絶妙な速さのふいうちマシーン完成。万が一叩く場合にも対応可能なメガ前の素早さS113は健在。
[2匹目] ニンフィア 個体変更
※S個体値30
仮想敵はスイクンとシャワーズに割り切った。Cに振ることで初ターンから火力が出せる。ニンフィアとは瞑想を積んだ状態であたりたい。
[3匹目] ペルシアン 個体変更
※6V個体
性格を“ようき”から“おくびょう”に変更。HBを特化ウインディのフレアドライブを確定耐えのみに絞った。珠持ちは当たらないでしょう。
……これで調整ヨシとならないのが私流。
[再調整1匹目]アブソル
メガ前のS113というのが丁度準速ニンフィア抜きに当たる。A実数値が11n+2だったので基礎ポイント16を素早さに振り分けS115にした(心許ない耐久値をさらに削るのは忍びない)。
これによりスイクンへの持ち物補正有りはたきおとすのダメージがやや変わってくる。準速ニンフィア抜き調整抜き抜きかスイクンへの乱数幅か。両者を天秤にかけてSラインを取った形。
[再調整2匹目]ニンフィア
理想個体が生まれたヤッター。
❹【大会当日】
大会当日になって「出ます」宣言する人が多く最後まで人数が確定しなかった。トーナメント決定時に8人。偶数で始まって一安心。対戦相手はアインズ(TN Limalia)さん、うどん(TNつゆ)さん、ヒロさん、エリスさん。
※敬称略
[1戦目] Linalia 3-0で勝ち。
メガなし。マッスグマの存在が怖い。過去作云々を主催者に聞いていた方なので「しんそく」を警戒する。叩きウインディ+ペルシアンで対戦開始。
マッスグマの前にペルシアンを出せたのでねこだましで妨害。ふくろだたき始動。ブニャットとレパルダスがウインディにねこだましをしてくれたのが幸い。ウインディ無双モード突入。
マッスグマ、ヒヒダルマをしんそく。スイクンをワイルドボルトで飛ばしてゲームセット。アブソルはニンフィアにとどめを刺した。
[2戦目] つゆ 6-5で勝ち。
参考文献パ。私は勝手に結論スタンと呼んでいる。初手ペルシアン+ニンフィア+レパルダスだと思うので初戦と同じ並びで対戦開始。
レパルダスの前にペルシアンを出せたので、ニンフィアを止めつつふくろだたき始動。ニンフィアバックスイクンでねこだましは不発。
厄介なレパルダスをウインディのしんそくで処理。している間にスイクンバックライボルト。ウインディバックペルシアン。死に出しはスイクン。ひらいしん残しの択ゲーが始まるかと思われたところで相手が降参した。よ、良かった…。
[3戦目] ヒロ 4-6で降参。
ゴーゴート? それ以外は結論スタンの面子。訳がわからない相手には叩きをぶつけるのみ。3戦連続同じ並びから対戦開始。
初っ端からゴーゴートが悩みの種をウインディに打ち込んできた。ふくろだたきは不発。ウインディはメガライボルトの10万ボルトで残り体力半分。ペルシアンの同速猫は勝ったが、趨勢は超絶不利。
低火力ポケモン達をニンフィアの糧にしようとしたらスイクンがニンフィアの上からバークアウト。相手のスイクンがSに振っていた。メタが悉く外れて後手後手。巻き返すコマのニドリーノは虫の息。形成を覆すのは困難なので降参した。
初手の同速対決するぐらいならウインディにねこだまし打たれてふくろだたきを成功させたほうが良かったかもしれない。と反省。
追記)ペルシアンがゴーゴートにねこだましを打つ世界線。相手のペルシアンがニドリーノにねこだましを打っていたらしく、どちらにせよ作戦は頓挫した模様。ニドリーノ+ウインディ+アブソルの並びで叩きを警戒されていた。負けるべくして負けた。
[4戦目] エリス 1-0で勝ち。
メガなし2回目。完全にトリパ。レパルダスがどこにいるかで勝負は決しそう。それでも私は選出を歪めない。4戦連続同じ並びで対戦開始。
ペルシアンの前にレパルダスがいた。勝った。レパルダスバックシャワーズでねこだましは不発。ふくろだたきは始動。ムシャーナを飛ばした。
中盤。対角のシャワーズがみずのはどうでウインディを処理してきて形成不利。だくりゅう回避すれば良いと思ったらエライ技を持っていた。
盤面はペルシアン、ニドリーノ、デスカーン。ニドリーノの体力は残り4。一縷の望みをアブソルに託すべくニドリーノバックニンフィア。ふくろだたきで攻撃を上げる、かつでんこうせっかを持っていない前提の立ち回りをした。これがピタリハマった。
終盤。バッフロンシャワーズvs+3メガアブソルニンフィア。バッフロンが守らない読みメガアブソルはたきおとす。ニンフィアムーブでシャワーズの水技受け。択勝ちした。バッフロンとニンフィアが落ちて1on1。リセットムーブ。メガアブソルのはたきおとすで勝利を掴んだ。
❺【結果と所感】 3勝1敗 8人中2位。
ゴーゴートに負けたのがめちゃくちゃ悔しい。
ふくろだたきを何としても通すというプランは成功したのでヨシ。負けた試合のみ失敗したので。攻撃アップが試合のカギを握った。
4戦目のエリスさんとの勝負はめちゃくちゃ熱かった。これまでずっと空気だったアブソルが活躍。採用できてよかった。ふくろだたきはやっぱり強い。
大会を開いてくださりありがとうございました。
あおいでした。