【特殊ルール】しりトリプル使用構築

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Erisさん主催のしりトリプルに参加してきた。しりとり×トリプルバトルの融合。診断トリプルみたく強いポケモンを意図的に採用するのが難しい。

 

❶【環境考察 〜箇条書き〜 】

★構築は3種類あると予想

 ①進化前を強く使う構築

  →低レベルポケモン入り純正トリパ

 ②エース2、3体とサポート

  →バンドリマンダ、メガガルーラ

 ③全員進化形だが中堅どころ

  →具体例なし

イカサマ、がむしゃら、状態異常技

★耐久水ポケモンの突破が難しそう

❷【構築経緯】

進化形のみで構成された構築を作ろう!

まだ誰も“ぼくのかんがえたさいきょーの6ひき”をTwitterに挙げていない時期。メガガルーラ軸と戦える強さを持ち、かつ使ったことのあるメガ枠を探した。

カメックス、いけそうじゃない?

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カメガブナットの並びをリメイクした並び。いい感じ。でも、トリックルーム軸の場合は特化した方が強くない? 進化前ポケモンも強く使えるし。

純正トリパ強いんじゃないか?

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ダイノーズlv:2 ルクシオlv:16

低レベルポケモンバクーダも使ったことないや。

ここらあたりでバンドリマンダがしりトリプルで使えることを知り、トリル軸は範囲技のゴリ押しでトリックルームを展開する暇がなくないか? と思い至る。ともすると純正トリルは、バンドリマンダに強く出来ない限り環境下にいないだろう。

やっぱり進化形のみで構成された構築か…

それでバンドリマンダに強く出られるメガ枠。

メガガルとも比較的戦えるポケモン

メガカメの追い風軸はエモンガメ(エモンガ×メガカメックス)になるからなぁ…。うーん。

 

ミミロップの出番か!

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❸【パーティー紹介】

バンドリマンダとメガガルーラ軸をひたすらメタりつつ、汎用性は損なわない構築が出来上がったと思う。以下個体解説。

❸-① ミミロップ

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HB:メガガルのすてみタックル確定耐え

A:無振りメガバンギに威嚇込みけたぐり高乱数1発

S:最速120族抜き(メガ前最速90族抜き)

ある方のミミロップを私なりにチューニングした配分。バンドリマンダやメガガルとタイマンを張れるメガ枠ということで採用に至った。

“メガガルやダルマと違って威嚇を入れさえすれば機能停止”。それが共通認識であることを念頭においた技構成にしないといけない。高確率で行動妨害出来るねこだまし。バンギ、メガガルへの打点となるけたぐり。スリーパー他かくとうタイプが通らない相手への削りとなるおんがえし。攻撃技は他に不要。必要なのは威嚇を入れられたターンに使える補助技だった。

候補となったのはアンコールとあまごい。最終的にあまごいを選択したのは私がアンコールを強く使える自信がなかったから。交代された場合にディスアドバンテージにしかならない技はふいうちで経験済み。私では使いこなす読みの精度を持ち合わせていない。その点あまごいは使い勝手が良かった。威嚇を入れにくるポケモンは皆水技の通りがよく、後述のミロカロスと非常に相性が良い。この構築のメインアタッカー、トゲキッスギルガルドへのほのおの一貫性を消すことができる。疑似的なひかりのかべとしても作用した。

実戦ではリザランドスリーパーの晴れスイッチへのメタとして機能。正直ここまで刺さるとは思っていなかった。云うことは何もない。

❸-② ブラッキー

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HB:特化ドリュの珠アイアンヘッド2回+天候ダメを高乱数耐え

HD:特化ニンフのダブルダメ眼鏡ハイパーボイスを余裕持って耐え

S:無振りスリーパー抜き

A:あまり(キッスのダブルダメマジカルシャイン+追撃ダメ押しでだいたいのスリーパーを落とせる)

★強化イカサマダメージ例★

181-177-120メガガルに確定2発

185-205-80ドリュに低乱数1発(珠ダメ込み高乱数1発)

“ふ”から始まるポケモンの内、メガミミロップとの相性・対バンドリマンダメガガル・後ろに繋がっていくポケモンの強さを総合して選ばれたポケモン。(他の“ふ”候補はファイアローフラージェスブルンゲル

バンドリマンダに満遍なく刺さるイカサマ。対スリーパーを強く意識したダメ押し。一時的にガルドキッスの火力を底上げするてだすけ。サポートポケモンに打つ挑発(ただしスリーパーには撃たないことを意識)。試運転を経てこれ以上ない技構成に仕上がった。

始めはHBD振り分けおだやかオボンのみ持ちシンクロ個体からスタート。この構築とのシナジーブラッキーが環境に対して何をすべきなのか。目的をハッキリ意識させることでASに努力値を回すことができた。唯一実戦でどの技も等しく使った気がする。この構築におけるブラッキーの最適解を育成できた。通常大会やフリーで使うならまたそれ用にチューニングしないといけない。

❸-③ ギルガルド

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特に語ることが何もないポケモン

“き”で1番強かったので採用。

❸-④ トゲキッス

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HB:鉢巻バンギのダブルダメいわなだれ+天候ダメ中乱数耐え

 メガガルのすてみタックル高乱数耐え

HD:C184(意地ランドのいわなだれ耐え、おくびょう)メガリザのダブルダメ晴れ熱風高乱数2耐え

C:無振りバンドリに、はどうだん高乱数1発

 H4振りメガマンダにマジカルシャイン+天候ダメ高乱数1発

S:最速バンギ抜き

ミミロップブラッキーギルガルドときて、このままの強さを維持しようとして採用したポケモン。対バンドリマンダ決戦兵器。

今環境における貴重なフェアリー打点持ち。バンギ、メガマンダ、ズキンと仮想敵は結構いた。タイプ一致のマジカルシャイン。フェアリータイプと相性の良いはどうだん。対角からの一致打点、かつズルが出来るエアスラッシュで技は完結している。というのも元々弱点保険を持っていて最後の1枠は守るを採用していた。

メガネを持たせることで守るはいらない。有用な技がないか探していたらトリックを見つけた。現状耐久水タイプの突破手段が課題なので残り1枠のニーズとして合っている。マジカルシャインはどうだんエアスラッシュで対戦は事足りていたので結果として一回も使わなかった。そもそもスイクンとは一回も当たらず。採用している人はいたらしいが。

❸-⑤ スターミー

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※C個体値29 HSぶっぱ。

ミロカロスに繋ぎたい一心で採用された。当初アタッカーを考えていたがミロカロスとC種族値が同じことに気づいて壁貼り要員になった。

壁貼り要員なのでひかりのかべ。S操作も兼ねているのででんじは、こごえるかぜ。手段を2枚持っていることで状況に合わせた技を選べた。スターミー自身も攻撃に加勢できるようしおみずを入れていたけど、威嚇枠のいない構築でバンドリマンダやメガガルを相手にするのは自殺行為。攻撃性能はなくなるがリフレクターを採用せざるを得ない。

実戦では“こちら視点で無限に選択肢がある”というのが地味に偉かった。壁を貼った後もMOVE→こごえるかぜorでんじはで手持ち無沙汰になることはなかった。しかもベストタイミングで落ちてくれる。正直トゲキッスミロカロスを繋ぐパーツ、でしかなかったのだが。認識を改める必要がある。

❸-⑥ ミロカロス

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H:16n+1最大値(たべのこし効率最大)

HB:特化マリルリのじゃれつくを食べ残し込み2耐え(じこさいせいの回復が間に合う)

C:H4メガマンダにれいとうビーム+天候ダメ高乱数1発

 無振りドリュに珠ダメ2回+ねっとうで確殺

S:無振りスイクン抜き

バンドリマンダやその対策にも威嚇が刺さる。ならば“かちき”や“まけんき”のポケモンを採用した場合にヘイトを集められる。そんな想いで最後の1匹に選ばれたポケモン。この環境において耐久水とかげふみ(メガゲンガーゴチルゼル)の攻略しにくさを考慮すると凄まじいポテンシャルを秘めている。

S種族値80近辺の水タイプあるある。耐久も火力も素早さも欲しい。そのせいでとっ散らかった努力値振りになってしまいがち。最速バンギを抜きたい、C実数値134欲しい、防御も出来るだけあげたい、と当初はアレコレ手を出していた。基本選出がロップブラッキーガルドキッスから3体であり、バンドリマンダは初手メンツで相手にする。で、ミロが相手にするのは後発に控えるであろうズキンやスイクン。仕留め損なったバンドリマンダの相手をした後のサイクル復帰、事故を減らすために無振りスイクン抜きの素早さラインを確保した。

最速バンギ抜きから無振りスイクン抜きまで落としたことで防御全振りを敢行。欲しい要素を兼ね備えたポケモン爆誕した。メガマンダのすてみタックルを受けた時に5割弱しか削られなかったのを見てミロの硬さを実感するに至った。

熱湯はメインウェポン。自己再生はサイクル復帰のため。ミラーコートは瞑想スイクンとの一騎打ちになった時に切り返せるように採用した。始めは最後の1枠に物理ポケモンを詰ませるとぐろをまくを入れていたが、防御に厚く振ったため冷凍ビームに変更。どちらにせよ使わなかったのでどちらが良かったかは結論付けられず。

❹【選出】

vsバンドリマンダ(スリーパー)

→ロップキッスブラッキー

こちらのミロを見てバンドリ@1選出予想。@1最有力は①ねこだまし枠②スリーパー。

①キッスバックガルドでドリュにイカサマ。珠ダメ+イカサマダメで処理しにいく。死に出しスリーパーからのトリル切り返しを最警戒。

②プレイヤー依存だがロップ前のバンギorドリュをマンダに変えてくる。

→ロップ前がバンギ

おんがえし+ダメ押しでスリーパーを落とす。キッスバックスターミー。こごえるかぜor両壁の動きに転じる。

→ロップ前がドリュ

マジカルシャイン+ダメ押しでスリーパーを(高乱数で)落とす。ロップはドリュ(マンダ)にねこだまし。受け出しマンダを読んでおんがえし+マジカルシャインで落としにいくのはやめる。ハイリスクハイリターンなので負けない選択肢を取る。

※問題は「ミロカロスなんてしーらない」と初手にマンダを出されること。ないことを切に願う。

 

vs純正トリパ

→ロップガルドブラッキー

てだすけシャドーボールでトリラーを全力で倒しにいく。ロップはファストガード持ちの有無でねこだましorおんがえし。

トリルエースはバクーダorクチートと考えているのでミロをマッチアップさせてうまく処理。取り巻きはガルドブラッキーでいなしていく。

 

vsメガガルーラ

→ロップスターミーキッス

メガガルを止めながらスターミーで壁貼り。対角はどうだんorエアスラッシュでメガガルを削り後続圏内に押し込む。取り巻きは壁化のガルドキッスで荒らしていく。

 

❺【大会当日】

奇数の時に出られるようにスタンバイしていたところ、チェックインした方の確認が出来ないことに気づいた。1名辞退者がいて11人。それに気づいてチェックインしようとするも20時になりアウト。人数調整に回った意味がない、と途方に暮れていたらチェックインが復活。主催者の計らいで参加出来るようになった。

対戦相手はにゅーびーさん、くれいもあ(TNシェルロッタ)さん、ピイロ・ユイ(TNぴーろー)さん、昆布(TNトリオン)さん。

※敬称略

[1回戦] にゅーびー 3-6で降参

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環境最強候補のバンドリにメガクチートが加わった形。思っていた構築の派生形なのでバンドリスリーパー相手の基本選出。ロップキッスブラッキーで対戦開始。

相手はバンギズキンドリュ。ロップの前にドリュだし初手から中央ズキンを投げられて動揺。ミロカロスは初手に出てこないことを読まれてるー!? いや、基本選出を歪めたくなかった感じか。威嚇枠2枚いるし…。

選出じゃんけん負けを挽回するためにどう動くか。ロップはドリュにねこだまし。キッスバックガルド、ブラッキーMOVE…というところで時間切れ。ブラッキーMOVE間に合ったか? ドリュまもるでねこだましを止められ、バンギがガルドにあくのはどう。いや、あの…。キッスがいたところ…。完全にこちらの行動を読まれている。時間が間に合っていればブラッキーはMOVE出来ていたのだが、時間切れでズキンにイカサマ。脱出ボタンが発動しクチート登場。初ターンで形成はお相手に。

「掌の上で転がされる」。この表現以上に適切な表現が見当たらない。初ターンの劣勢そのままに全ての行動を読まれ続けた私。どのポケモンを落とすことさえ出来ず。ロップガルドブラッキーの3体になったところで静かに降参ボタンを押した。

[2回戦] シェルロッタ 2-1で勝ち

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メガマンダ……スタン、ではない。なにか。メガマンダ全力サポートチーム。選出が全く読めなかったが、威嚇枠2枚いた場合は初手から出してくることを先ほど学んだ。ロップキッスミロで対戦開始。

相手はトリデプスマンダモジャンボ。マンダをねこだましで止めながらキッスのエアスラでモジャンボを落とす。ミロはデプス意識でMOVE。相手のデプスはワイドガード。死に出しはタブンネ。構築単位でキツいトリックルームを展開された。ちゃっかりデプスから“じわれ”が飛んできたが躱す。おいおい嘘だよな。

中盤。じわれをひたすら躱しているとネオラントがデプスにみずびたし。耐久水タイプが爆誕した。その間にマンダのすてみタックルでキッスがダウン。タブンネをガルドのラスターカノンで落とす。形成は5vs5。トリルが切れたタイミングで挑発が解けてネオラントに追い風を打たれる。

終盤。デプスズキンネオラントvsロップブラッキーミロ。てだすけけたぐりでズキンを当てようとするもネオラントMOVEで受ける。ついにデプスのじわれがロップに当たる。これで2vs2。と、ここでズキンがとびひざげりを外して自滅。デプスvsブラッキーミロになりお相手の降参。辛勝という言葉がしっくりくる試合だった。こちらが攻めあぐねてトリックルームターン中MOVEばかりしていた。その隙にデプスのじわれが命中していれば勝敗はひっくり返っていたと思う。

 

と、ここまで不甲斐ない試合を繰り広げていた私。ようやっと3週間近いブランクが抜け、このパーティーの扱い方が手に馴染んできた。

 

[3回戦] ぴーろー 5-2で勝ち

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メガバンギラス軸かメガガブリアス軸か。どちらにせよ毛色の違うパーティーねこだまし枠がおらず初手選出も読めない。基本に当てはめるならばエモンガorスリーパーの素早さ操作要員+エース@1と読む。が、万が一外した時のリカバリーも兼ねてロップスターミーブラッキーで対戦開始。

相手はクレッフィバンギエモンガ。追い風壁いわなだれの布陣か。バンギにけたぐり+イカサマ集中。スターミーはリフレクター。バンギバックスリーパーで半減で受けられる。かつゴツゴツメットに触れる。クレッフィエモンガは予想通り。リフレクターと追い風。次ターンロップのおんがえし急所でスリーパーを落とす。エモンガボルトチェンジでHero(ガブリアス)が出てきた。

中盤。砂追い風状態のメガガブがいるも他2体がストライククレッフィクレッフィがいば神秘の体制に入ったので中央バンギ降臨を防ぎつつ、メガガブをブラッキーイカサマ+キッスのはどうだん急所で落とす。ブラッキー地震で落ちる。これで5-4。ここで追い風が切れる。死に出しはこちらがロップ、相手がバンギ。

終盤。中央のストライクにおんがえし。ストライクダウン。はどうだん急所でバンギもダウン。これで5-2。盤面はエモンガクレッフィvsキッスロップミロ。サポートポケモンしか居なくなったので相手の降参をもらった。

時折技選択でちょいミスがあったものの構築パワーの差をうまく押し付けて勝てることができた。

[4回戦] トリオン 3-0で勝ち

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ガリザY入りのスイッチ晴れパ。警戒すべきはスリーパーのトリックルームからのマリルリ。この2体を倒すことを目標に動く。大会の2週間ほど前にチラッと配信をしていたので、ハリテランドスリーパーが初手選出。ミロを見てランドがメガリザorシャンデラに変えてきそう。こちらはロップキッスブラッキーで対戦開始。

初手はシャンデラリザスリーパー。ドンピシャでブラッキーの前にスリーパー。マジカルシャイン+ダメ押しで落としにいく。ロップはシャンデラねこだまし。リザの熱風を甘んじて受けようと思っていたら相手は守る。無償でスリーパーを落とすことに成功した。

中盤。ロップの手動あまごいでリザを引かせたターンにブラッキーガルドをほぼ無償降臨。リザバックマリルリ。次ターンにてだすけシャドーボールマリルリに叩き込んで落とす。目標だったスリーパーとマリルリを撃破。

終盤。ランドの地震+リザの熱風でブラッキースターミーがダウン。だが、地震でこだわったのをみてハリテの前にキッスを降臨。エアスラッシュでハリテとシャンデラを落とし、あまごいねっとう+おんがえしでメガリザYを倒して勝利。

終始こちらが描いた盤面をなぞりながら初手のアドバンテージを維持できたのが大きい。しかもここまでお相手は全勝。優勝は逃したもののいい線行くのを切に願う。

❻【結果&後書き】

結果は3勝1敗。13人中3位。

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うん。優勝が遠い。1回戦で完膚なきまでに叩き潰されてから這い上がったほうだと思う。最後にここまで全勝している方と当たらなかったら本当に危なかった。「全勝者と当たれ…全勝者と当たれ」と念を飛ばしたのが功を奏した。マッチングに感謝。

勝ちの再現はまだ出来ないけれど、負けは「想定外への対応力の低さ」×「弱きな行動選択」の状況が重なった時に起きていることがわかった。負けの再現は嬉しくないが、言語化出来ていることで回避できることはあるのでヨシ。

人数調整役に回ってヤキモキしていると普段以上に精神がすり減る。今度から2度とやらない。

 

大会を開いて頂き感謝を。

下手な気回しで逆にややこしくした私に寛大な処置を施してくれた主催者に畏敬の念を込めて。

あおいでした。