❶【環境考察】
ていじゅさん主催のクリスマストライに参加してきた。“クリスマス”にちなんで赤・緑・白色のポケモンしか使うことが出来ないルール。詳細は下記。
https://teiju-0222.hatenablog.com/entry/2022/12/03/235023
……時折青いポケモンが混じっているのはご愛嬌。
2015年に公式で行われた大会である為、参考構築はたくさんある。頭に入れつつ考察をしていく。
・メガバクーダトリパ
・晴れゴリラ
・リザバンギスタン
・トノルンパ+サナアロー
・ニャオ先制特化型
・叩きパ(エルレアブソルwithB)
並びを抜き出してみるとこんなところ。この全てにダクホドーブルが絡んでくるのは面倒くさい。素早さ調整の目安が最速ドーブル(139)になることは意識しておく。
❷【構築経緯】
最終形がこの並び。ポケモンがそっくりそのまま某強者。試運転の末に行き着いたパーティーなのでパーティーの変遷と思考を言語化していく。
❷-① プロトタイプ
思考のベースとして“このルールで強い素早さ操作はトリックルーム”“トリックルームを使える中で1番強いポケモンはメガサーナイト”。以上2点を踏まえてスタンパを作ることを考えた。
次点で思ったのは環境全体でのほのお・ひこうの一貫性、ドーブルの厄介さ。メガサーナイトがほのお・ひこうに不利を取ることから耐性枠を2体。バンギラスとウォッシュロトム。ドーブル耐性をトリックガードドーブルでごまかした。
こちらも攻めていきたいのでほのお・ひこう枠のファイアロー、鋼耐性と攻撃力を見込んでハッサムを加えた。
-使用感と欠点-
・トリックガード・ワイドガードを使わない相手だとドーブルはクッションにしかならない
・アローの対角にファストガード持ちがいると詰む
・リザバンギハッサムにサイクル負けする
・アローバンギのやきつくすは刺さる相手がピーキーすぎる
・トリックルームを打つ判断に迷う
❷-② プロトタイプ
やきつくす → とんぼがえり
やきつくす → ほのおのパンチ
HA252 → H252A220B36
・ハッサム
たつじんの帯 → メタルコート
ピーキーな技構成をまたもな技に変えた。環境にいるかもしれない並びに対してメタを張るために調整いじりを少々。
等倍や半減相手に撃つバレットパンチが多そうなのでメタルコートに変えた。
-使用感と欠点-
・トリックガード・ワイドガードを使わない相手だとドーブルはクッションにしかならない
・リザバンギハッサムにサイクル負けする
・メガサナが落ちた後に素早さ操作が出来なくてつらい
❷-③ プロトタイプ
まもる → エレキネット
ゆうかん → いじっぱり
とつげきチョッキ → くろいてっきゅう
H252A220B36 → H60A252S196
ダメおし → かみくだく
ほのおのパンチ → なげつける
けたぐり → まもる
新規加入!
対戦相手の情報をそれとなく追った結果、ドーブルは使われないと読んだ。ねこだましフェイントを使えて汎用性のあるカクレオンを入れた。
エレキネットを有効活用できるようにバンギラスの素早さを伸ばした。伴って技構成も変更。
-使用感と欠点-
・リザバンギハッサムにサイクル負けする
・アローがクッションになっている…
❷-④ プロトタイプ
新規加入!
正義スワップレジギガス対策は薄くなるが、リザバンギハッサムにサイクル負けしたくない想いが上回った。優先度より技範囲を買ってウォーグル入り。
-使用感と欠点-
・フリーフォールの使い方が絶望的にヘタ
・ロトムの素早さラインに疑問
・速い鋼タイプ対策
❷-⑤ プロトタイプ
おだやか → ひかえめ
オボンのみ → こだわりメガネ
よこどり → ボルトチェンジ
H252C188D68 → H172C204S132
フリーフォール → とんぼがえり
いじっぱり → ゆうかん
H60A252S196 → H252A220B36
ハッサムキザンを重く見てロトムの火力と素早さラインを変更。ブルンバクーダはバンギカクレオンで見る。メガリザYのソーラービームは受けない想定で動かす。
↑これ全部当日朝に降ってきた。
-使用感と欠点-
回している時間がなかったのでわからず。
[試運転総計] 37勝32敗
❸【パーティー紹介】
❸-① サーナイト
※S個体値20
C:H252FCロトムにダブルダメハイパーボイスがオボンの実込み中乱数2発
HB:特化珠アローのブレイブバード+天候ダメ確定耐え(特化鉢巻アローは中乱数)
S:準速バンギ+2
特化タクンのジャイロボール中乱数耐え
最低限の耐久値を持たせて火力に特化したトリル要員。兼範囲アタッカー。序盤に落ちたら負ける。
メガ前の特性はシンクロ。トレースで天候特性やまけんきテクニシャン等の死に特性をもらっても嬉しくない。初手で出した時にSラインを掴まれるのを避ける為の特性。テレパシーは活きなさそうだし捕獲も厳選も面倒。
タイプ一致のサイコキネシスとハイパーボイス。採用理由のトリックルーム。生かすためのまもる。技構成はこの4つで完結している。一貫性という意味ではシャドーボールも候補だがブルンゲルを確定1発に出来ないのでやめた。横取りが飛び交う環境なのでふういんは役に立たないと考えてボツ。
基本選出の真ん中担当。ハイパーボイスかトリックルームを撃つ前提で立ち回る。目の前にポリZが来た時は考える。
❸-② バンギラス
HB:特化鉢巻アローのブレイブバード+特化珠ハッサムのテクニバレットパンチを中乱数耐え
S:くろいてっきゅう込み最遅30族-2
本構築のトリルエースその1。下からガラガラ担当。バレルのキノコのほうし誘因役。
タイプ一致のいわなだれとかみくだく。不意の威力130技となるなげつける。試運転を回していて一致技以外の火力に物足りなさを感じた。天候奪取やいざと言うときのクッションになり得そう。なので少しでも生き残れるようにまもるを入れた。
トノルンパ入り構築には問答無用で初手。それ以外は基本受け出し前提。ウォーグルのとんぼがえりやウォッシュロトムのボルトチェンジで着地。そのままトリックルームを展開するのが理想盤面。
❸-③ ハッサム
最速バンギ抜きに甘えたポケモン達(FCロトムやワルビアル)に上から攻撃を撃ち込むメタルコートハッサム。
テクニシャン補正が乗る技で1番強そうなバレットパンチとむしくい。優先度技やアロー意識のファストガード。一旦踏みとどまる用のまもる。
いのちのたまは最終パーティーでは余っているのだが、耐久を削りたくなかったのでメタルコートにしている。帯から変えた理由は上を参照。
サナバンギカクレオンのトリル軸で撃ち漏らしたポケモン達を狩る詰め要員。遅いねこだましが相手にいた場合やトノルンパには初手から投げていく。
❸-④ ウォーグル
B<D なけなしのダウンロード対策
上からガラガラ担当。とんぼがえりを使ってサイクルを回す要因。抜群でも絶妙に火力が足りない。
試運転をして思った以上に火力がないことがわかったので技威力重視で選択。とんぼがえりは初手に出てくるメガリザY意識。とんぼがえりからバンギ着地でほのお技の威力を下げる。
いくらドーブルは使われないと踏んでいても、ドーブルを高速処理できるポケモンは1匹はいないと壊滅する。選択権もなく最速のスカーフ運用。トリルドーブルなら良いがスタンドーブルだったら泣く。
基本選出の端担当。ねこだまし読みmoveやとんぼがえりでサイクルを回す。サナを守る騎士。
❸-⑤ ウォッシュロトム
C:H4キザンに10万ボルト確定1発
珠ダメ込みハッサムに10万ボルト高乱数1発
無振り砂下バンギにハイドロポンプ高乱数1発
S:準速70族抜き
大会当日の朝に天啓が降りたポケモン。斬り込み隊長。17時まで育成するハメになったが満足。
技構成はタイプ一致技のみ。メイン火力のハイドロポンプと10万ボルト。サナが落ちた時に備えて素早さ操作のエレキネット。ウォーグルのとんぼがえりと併せてサイクルを回すボルトチェンジで育成。
タイプ一致補正とメガネ補正で環境入りしそうなポケモンを瀕死に追い込む火力なのでメガネ1択。パーティー次第でオボンのみと相談。
基本的には裏から死に出し。トリルが切れた後の残党狩り。と称して高火力を叩き込む。キザンがいた時には初手端に選出。
❸-⑥ カクレオン
HD:特化ポリZの珠適応はかいこうせん高乱数耐え
HB:特化アローの珠ブレイブバード確定耐え
本構築のトリルエースその2。ドーブルでは足りない要素を補って余りあるポケモン。ドーブルほどヘイトを稼げないのはこの際置いておく。
不意のバクーダアロー殺しのアクアテールとポリZバンギ意識のドレインパンチ。汎用性のあるねこだましとフェイントを入れた。
持ち物はとつげきチョッキ。これを持たないとポリゴンZやブルンバクーダに抗えないので、これ以外の選択肢がなかった。
基本選出の端担当。相手にキリキザンがいた時にはウォッシュロトムと入れ替え。ねこだましをチラつかせながら初手から殴っていく。
❹【想定選出】
★トノルンパ
→バンギ@1ハッサム
@1は基本メガサナ。バンギバック何か。ハイパーボイスファストガード。トノルンパは特殊防御が高く対面妨害で誤魔化してくる。いかにメガサナのハイパーボイスを通していくかが鍵。
★遅い猫+アロー+範囲技要員
@1はメガサナor水ロトム。ブレイブバードハイパーボイスor10万ボルトファストガード。ダメージレースの押し切りを狙っていく。
★純正トリパ
@1はメガサナorレオン。トリラードーブルトリルエースorアローが相手の基本形。ドーブル処理のウォーグル。ファストガードを打たせるレオン。またはバレルと殴り合いをしていくメガサナ。エースやアローを縛る水ロトムの選出。
❺【大会当日】
強者が出るかもしれない!?
人数が奇数になるかもしれない!?
とまあいつもの奴です。最終的に9人になっていて大丈夫なのかと思った。1人欠員が出たので良い塩梅に収まった。対戦相手はかすてぃらさん(TN Castella)、TENTA1さん(TN HENTA1)、カカラさん、かふぇらてさん。
※敬称略
[1戦目] Castella 2-0で勝ち。
トノルンパサナアロー@2。周りをサポートのいかく要員で固めたようだ。トノルンパは初手に出さないと圧力にならないので、想定通りにバンギハッサムを初手に出す。真ん中はメガサナで対戦開始。
バンギの前にアローがいるトノルンパアロー。アローは交代すると読んでバンギバックウォーグル。メガサナのハイボに受け出し出来ないメンツなのでハイボぶっぱ。ハッサムはファストガード。受け出しにきたワルビアルを飛ばしトノルンパを虫の息に。
中盤〜終盤。アローズキンと並んだところにハッサムのファストガード→まもるでまもる失敗。そこにハイボが刺さるもハッサムがギリギリ耐える。ウォーグル落ちる。死に出しカクレオンからフェイントバレットパンチでメガサナを処理。後は残ったズキンをレオン・バンギ・水ロトムで詰めて勝ち。
[2戦目] HENTA1 回線切れ勝ち
ドーブルがいるよぉ…。
ドーブルがいるよぉ……(2回目)。
トリル軸のドーブルは初手に出てくるのでドーブルトリラー@1と読む。トリラーがなんでも対応可能かつ初手にアローが出てきた時用にウォーグル+水ロトム+カクレオンで対戦開始。
相手はポリ2ドーブルアロー。ドーブルアローを処理しつつカクレオンmove。ポリ2はトリル。死に出し中央メガバクーダが爆誕。
ウォーグルバックバンギで熱風ダメ抑えつつ、カクレオンはポリ2にねこだまし。だが熱風はバンギとカクレオンに外す。水ロトムは10万ボルトをキザンに撃つもあえなく撃沈。死に出しメガサナ。あえて素早さを落としているのでトリル下でフェイントハイボでキザン処理。バンギバックウォーグル。だいちのちからをすかした。ここで回線が切れた。
ルールに則り再現を行うものの、再現不能だったので勝ちを譲ってもらった。後でエキシビションを行う約束を取り付け、決勝戦に進む。
[3戦目] カカラ 0-2で負け。
ジュゴン…? ラフレシアは相手の嫁ポケモンだからわかるが…。ジュゴンが強いのは知っているから気を引き締めてかかる。相手がジュゴンアロー@1と読んでウォーグル水ロトムハッサムで対戦開始。
ジュゴンサナハッサム。初手を外していく。ジュゴンのねこだましをファストガードで防ぎながらメガサナにブレイブバード。ジュゴンに10万ボルト。メガサナに7割ジュゴンには致命傷&麻痺。
中盤。落とし落とされのシーソーゲーム。虫の息のハッサムに先制技撃つ読みバンギバック読みカクレオンのドレインパンチ。居座り続けたジュゴンをバレットパンチで処理。
終盤。レオンバンギVSラフレシアメガサナ。ねこだましをメガサナに守られ次ターン。フェイントで倒し切れる読みだったがメガサナがミリ耐え。ハイパーボイスギガドレインでバンギが落ちて負けた。
メガサナにねこだましを撃つかフェイントを撃つかの択とフェイントで足りるか否かの匙加減を見誤ったのが敗因。最終ターンにバンギ守る→なげつける+かみくだくでワンチャン掴めた気がする。ギガドレイン確定3発ぐらいだったので。
[4戦目] かふぇらて 0-1で負け。
試運転で2回当たったから可能ならば当たりたくはなかった。まあ当たったもんはしょうがないが。
メガサナスタン。トノルンパサナアローで来ると思っていたのでアテが外れ。メガサナアローズキンで来ると踏んでサナウォーグルハッサムで対戦開始。
ズキンアローメガサナ。順番は違えど並びはドンピシャ。ハッサムの前にメガサナでアローがこちらのメガサナを睨んでいる。択。守るブレイブバードバレットパンチ。相手のメガサナを落とすもハッサムを失う。互角択ややこちら負け寄り。この後毎ターン択が発生。
中盤。ズキンバンギウォーグルVSレオン水ロトムメガサナ。死に出しレオンのねこだましがバンギに防がれ、ウォーグルのブレイブバードをメガサナがモロにくらった。守る読みの行動をすると読んだが択負け。
終盤。最速バンギ考慮のメガサナ守る水ロトムエレキネット。バンギに入れるも水ロトムダウン。ズキンバンギVSバンギメガサナ。相手のバンギが律儀に守りメガサナMOVE出来ず。砂ダメがかさんでメガサナダウン。後1ターンあったら勝っていた。
常に択択択択の応酬。こちらが負け寄りの択ばかり選んだ気がする。最後まで勝ち筋を追う動きを取ったが1ターン及ばず。ダブルダメハイパーボイスがHP8割のバンギを削るイメージができなかったのが大きな敗因。それ以前にも細かなものはあるが挙げるとキリがないので割愛。
❻【大会結果と振り返り】
最終結果は2勝2敗。8人中4位。
エキシビションで戦ったTENTAIさん以外には勝てなくはない対戦だった。択に勝つ強さが欲しいと切実に思う。
ポケモンの選別に間違いはなかった。どのポケモンが来ても抗えるパーティーが出来ていたのは評価点。活かせていないのは改善点。
どれだけ準備をしても大会当日になってパーティーを纏める人達に勝てないのなら、私はなんのために考察・育成・試運転をしているのかがわからない。それぐらい今めちゃくちゃ堪えている。
今後特殊ルールに参加する時は“コンスタントに上位に入る”目的意識を取っ払って始めから優勝する意識で臨む。
あおいでした。