【特殊ルール】陶片追放トリプル使用構築
— 前書き —
ひろさん主催の陶片追放トリプルに参加してきました。ルールの云々よりも気になるのは大会名“陶片追放”トリプル。“陶片(とうへん)”とはなんぞやと思い広辞苑を開いた。
——見当たらない。
「え…?」純粋に頭の中を疑問符が埋め尽くした。大会名に造語を用いる……とは思わない。読み方を間違えているのか? とも考えながら『とうへん』の項目を右往左往していたら『陶片追放』という単語を見つけた。
『陶片追放』オストラキスモス。
古代アテネの制度。ざっくり言うと選挙で怪しい人を国外追放してしまおうよ、という制度らしい。ポケモンには関連が全くないが、それを大会名に持ってくるあたり主催者はなかなか知見が深いらしい。考察をしっかりしていないと喰われかねないので気を引き締めていこう。
⓿【構築経緯】
古代アテナに習い、参加者7名は“使われたくないポケモン”に投票した。結果は以下の通り。
[使用禁止ポケモン]以下9体
[使用制限ポケモン]以下11体
ファイアロー、ゲンガー、サンダー
◯使用禁止→その名の通り使用できない。
◯使用制限→パーティーに1体採用可能。
私はバンギラスを使うつもりで票を投じた。邪魔になりそうな威嚇枠のランドロスとクチート、雨始動のニョロトノ、純粋に嫌なテラキオンを追放することが出来た。追放結果は上々。これで心置きなくバンギラスが暴れられる環境が出来た。と思っていたのだが、バンギラスで有利なポケモン筆頭のヒードランやリザードンも一緒に制限を食らっていた。
こうなると前提が変わってくる。有利なポケモンの前で竜の舞を積み、相性関係を逆転させつつ狩り取っていく。メガバンギラス特有の強みが活かせなくなってしまった。
他にも悪い点がある。主要はがね枠のギルガルドやナットレイ、準はがね枠のキリキザンやドリュウズが使用制限にかかった。その癖サーナイト、トゲキッス、チルタリス、マリルリと言った面々は制限すらかけられていない。フェアリーの一貫が凄まじいのだ。猫騙し役はかくとうタイプに任せるパーティーを作る関係でフェアリー弱点が2体になってしまう。この環境下でそれは流石にマズい。バンギラス主軸のパーティーは解散するしかなかった。
考えるべきはどのポケモンを主軸にするか。ねこだまし枠をどうするか。主催者のようにそもそも使わない構築を組むか? いや。大会1発勝負の場であまりにも博打がすぎる。それでもフェアリーの一貫を考えると…。
逡巡する思考の最中、そもそもねこだましを使える強いポケモンは何もかくとうタイプだけではないと気づいた。
バンギラスの障害になると考えて私だけが投票したポケモン。まさか私が使う側に回るとは思いも寄らなかった。カメックスに票を投じた人がいなくてホッとした瞬間だった。
❶【パーティー紹介】
ジャローダ×カメックスの湿原展開を軸にしたパーティー。ジャローダとカポエラーでワイドガードを剥がしながら範囲打点を振り回す。以下個体解説。
❶-① カメックス
HCベースであまりをDに回した。
かくとうタイプではないねこだまし使いとして採用するはずだったポケモン。何もねこだましは使うことより『あるかもしれない』と思わせることに意味があるので良しとした。
湿原展開用のみずのちかい、高威力範囲技のしおふきは確定。ルール上強ポケモンのメタグロスやトリル使いへの有効打としてあくのはどうを採用。あと1枠は場持ちを良くするためのまもるとした。
❶-② ジャローダ
HSベース。あまりをBDSに振り分け。
メガメタグロスや準速メガボーマンダより早い誓い要員。偉い。ジャローダ×カメックスの湿原パーティーの構築記事を参考に技構成を決定。挑発はしんぴのまもりに変えた。参加者の中にデデンネを相棒とする方がいたので。ほっぺすりすり対策。
持ち物はファイアローやメガボーマンダ意識のバコウの実。正直ラムの実でもいいかも。このルールで1番厄介なのは使用制限ポケモンへの対処もしておかなければいけないことだと思う。
❶-③ トゲキッス
流用個体ドコドコ┗(^o^)┛ドコドコ┏(^o^)┓。
ピントレンズ×きょううんで急所を狙うフェアリー範囲打点要員。ニンフィアの代わり。ニンフィアを使いこなせるならニンフィアが良い。
(つぶらなひとみとあまえるを覚えたイーブイがエーフィに進化するバグに遭遇しているので、私はニンフィアを避けている)
KP1位候補のカポエラー意識で単体打点を積むかは悩みどころ。前にハイパーボイス1ウェポンのメガサーナイトがカポエラーに苦戦したから。変える場合ははねやすめをエアスラッシュだと思う。
❶-④ シャンデラ
HB-特化メガメタグロスのダブルダメいわなだれをオボンの実込み確定3発
S-S20振りメガサーナイト抜き
トリルパーティーへの牽制。ほのお範囲打点要員。メガサーナイトとのふういん合戦に負けないようにSにがっつり割いた。技構成はある方の丸パクリ。似たようなルール下の個体だったのでいじる技がなかった。先駆者に感謝。
❶-⑤ カポエラー
流用個体ドコドコ┗(^o^)┛ドコドコ┏(^o^)┓。
フェアリー環境であろうと結局入ってきたねこだまし要員。いかく枠も兼ねる。流用元はゴツゴツメットを持っていたが、仮想敵が軒並み制限をかけられているので却下。イメージするのは場に居座らずに受け出して戻っていく動き。擬似サイクルの動きが出来そうなだっしゅつボタンを持たせた。
ミラーを意識するなら最速個体を新規育成する必要がある。だが、初手ジャローダ+トゲキッスorシャンデラ+カメックスを想定しており、ミラー意識の最速は生きないと踏んでいる。運用方法はハリテヤマのそれに近い。
❶-⑥ メタグロス
S-S4振りFCロトム抜き
何故か制限ルールでいつも生き残っている真っ当なはがね枠。ギルガルドとヒードランがいなければ強いだろうと思っての採用。ガルーラやクチートの高火力ふいうち使いもいない。なんだ、このルール最強とはメタグロスのことだったらしい。
タイプ一致のアイアンヘッドとしねんのずつき。メガボーマンダ意識の冷凍パンチ。狩り残したフェアリーを叩ける先制技のバレットパンチ。範囲打点を振り回すパーティーなのでこの構成で落ち着いた。実はメタグロスもある方のパクリ。技はヒードラン意識の地震からしねんのずつきへと変更している。
— 個体変更 —
HBD-A44振りカポエラーのねこだまし+C36振りメガサーナイトのダブルダメハイパーボイス×2確定耐え
HD-C4振りサンダースのりんしょう+特化プレートニンフィアのりんしょう確定耐え
S-準速60族抜き
努力値調整しないのは怠慢だと思い個体変更した。HBD以外の振り分けには意図はない。準速60族は環境にいなさそうなので。強いて云うなら素早さに降らないトゲキッスは使いにくそうだと思った。余った中で最大限活かしたと思う。
初手で湿原を展開できない場合のサブプランとして追い風を搭載。試運転していてジャローダ側に毒タイプがいた場合ジャローダ交代メタグロスorカポエラーという場面が頻発。その場合のメガカメックスが孤立無援状態。打開策として湿原以外の素早さ操作が欲しいと思った。
持ち物はじゃくてんほけんに変更。隣に並べるジャローダとカメックスはトゲキッスと弱点が被ることに気づいた。このゆびでターゲット操作して弱点をもらう動きが強そう。もっともファイアローのブレイブバードを吸う予感しかない。
S-無振りギャラドス抜き。
素早さに全く振らないカメックスが使いにくかったので調整。トゲキッスに追い風を搭載したことにより、追い風下で130族を抜けるようにした。
[前日譚]
現状の試運転成績は10勝1敗。充分戦えている。ただ初心者の方やコンセプトパーティーばかりに当たっている。立ち回りを学ぶことが出来ない。強い人の捌き方を学ぶために週末トリプルに参加することにした。そうして始まった1回戦。相手は…
「は?」頭の中を疑問符が埋め尽くした。
・リザードン→使用禁止
・ランドロス→使用禁止
・ギルガルド→使用禁止
対策枠“なし”
リザードンと当たらなければ学べると思ったのに。初手からリザードンが来るのはおかしい。しかも対戦相手はつゆさん。上位入賞筆頭。オワタ。
相手のジャローダがカメックスにリーフストームを撃たない読み総攻撃。読みは的中。サザンガルドの相性でいなされて追い風される。次ターン中央リザードンの熱風でゲームセット。おわり。
……普通に見れば、負け試合終了お疲れ様でした寝る(早口)までがワンセット。だけど勝つために試合をしたわけじゃない。“学ぶために”試合をした。そして見えてきたものはある。
・私の読みは当たる
・ジャローダ側での鋼タイプバックは安定行動
対戦時間10分未満2ターン決着の試合。得られたものは上々。配信でどう云われているかを想像したら癪なれど、明日以降の大会で勝てばいいだけ。
❷【各試合の振り返り】
今まで出た試合とは異なる。1日で大会は終わらない。日にちを分けて対戦を行うことになる。
※敬称略
[1戦目] そーなんす 2-5で降参。
サーナイトスタン。制限ポケモンはファイアロー。レボルトを考えると基本選出が出来なさそう。ファイアローやカポエラーの睨みもキツい。初戦から基本選出ガン無視で戦うことに。
中央のレボルト無双。電気弱点を置かない選出をしたにも関わらず倒せない。相手は単体打点でこちらを削る。追加効果も併せて。
どうにかレボルトだけは倒したけど中央メガサーナイトのハイパーボイスの一貫を作られる。タイプ受けポケモンは既に満身創痍。なす術なく負けた。
…バンギラスを捨てたことを早速後悔している。
[2戦目] デザン 2-0で勝ち。
サーナイトスタン。制限ポケモンはファイアロー。同日に同じメガポケモンと制限ポケモンとかち合うとは…。トリル妨害用の基本選出で対戦。
初手サナサザンハリテ。トリルか追い風かわからない。どちらにせよシャンデラバックのトゲキッス。次のターンから湿原を展開した。
中盤相手の守るとワイドガードに悪戦苦闘。私が素直に動きすぎなのかも。ウィンディが耐久型だったこと。サザンドラの悪の波動をメタグロスが耐えたことで勝つことが出来た。かろうじて勝利。
[3戦目] ユカ 5-1で勝ち。
バクーダトリパ。制限枠はニンフィア。対トリパ用の基本選出で対戦開始。
中央カポエラーの端サマヨールで見た目通りトリルを打ってくると予想。ただここでアクシデント。よこどりとふういんを同時に押してしまう。心の中であたふたしていたら相手のサマヨールもよこどりした。どうやらサマヨールでふういんよこどりしながらエーフィでトリルを貼る算段らしい。“エーフィはNOタスキ!エーフィはNOタスキ!!”と心で念じてエーフィを倒すことに成功。タスキだったらトリルを張られて終わっていた。セーフ。
中盤以降はカポエラーを置き物にしながらカメックスの対角にいるポケモンを1匹ずつ倒していった。綺麗に詰められたと思う。
[4戦目] Schun 1-2で降参。
バンドリマンダミロ。制限枠はドリュウズ。ジャローダが生きているうちにミロカロスを処理しておきたい。基本選出を少しいじりカポエラー中央で対戦開始。
思惑通り初手に出てきたミロカロスを吹っ飛ばし意気揚々。裏から出てきたエルレイドにトリルを張られる。と気持ちが乱高下した状態で対戦は進んでいった。
終盤。バンドリマンダvsジャロカメキッスの3対3。中央バンギラスを倒したくてジャローダのリーフストームを当てたところで勝敗が決した(というか追い風下のバンギラスよりジャローダの方が早いことに気づかなかった)。そこで2回目の湿原を展開できていたら巻き返していたかもしれない。というタラレバ。自身の経験の浅さ、相手の諸々のターン管理能力に負けた試合となった。
[5戦目] ゆかり 1-3で降参。
メガバクーダトリパ。制限枠はファイアロー。フレフワンはLv.1。初手アロー+ハリテヤマ+ブルンゲル濃厚。トリル用の初手選出で対戦開始。
ジャローダの前にブルンゲルが出てきたのでリーフストーム+シャドーボールを集中。カメックスは守る。だが、それを読まれてブルンゲル→カビゴンのバック。ファイアローはジャローダにブレイブバード。ハリテヤマはシャンデラにはたきおとす。カメックスのアド損スタート。しかもトリル封じのシャンデラが虫の息。正直ほぼほぼ敗着盤面。
中盤カビゴンとファイアローを落とす為にカメックスしおふき。トゲキッスのこの指とまれ。を読まれてファイアローがトゲキッスに挑発。カビアローは落とせたがトリルが始まった。あとは中央メガバクーダとブルンゲルの無双。残数を減らす為にフレフワンだけ処理した。
ファイアローのポテンシャルを最大限引き出したらここまで強いというのを実感した。教材としてBVコードを残しておこうと思う。
XK4G-WWWW-WW66-Z4CA
※相手の許可を得てBVコードを掲載
[6戦目] Chihiro 4-0で勝ち。
いわゆるザリガニブイズ。制限枠はニンフィア。前回大会と違いバクーダがユキノオーに変更。ブラッキー不在も大きい。トリル用選出で対戦開始。
サンダースの光の壁警戒でよこどりから入る。相手はあまごい。おそらくザリガニの火力アップ目的。次ターンのりんしょうで1匹落とされるが、カメックスに来ないことを祈りつつタダ乗り雨しおふきを敢行。そして成功した。厄介だったブースターとサンダースを落とせた。こちらの被害はジャローダ。
後はザリガニとメガユキノオーの先制技圏内に入らないように残数を意識しながら詰めていった。
❸【成績】3勝3敗 残ポケ数11
THE微妙…。負けた試合はこちらの運と実力が足りなかった。パーティー相性は1戦目の@SURUさん以外5分5分だったと思う。
❹【所感】
パーティー相性の悪い構築と当たった時に、追加効果で大敗する試合が前回大会から続いている。残ポケ数も記録する今大会ではそれが実に痛かった。何かに憑かれているのだろうか。
私自身の実力で勝ちをもぎ取った。そう自信を持って言える試合が少ない。対面寄りの構築の動かし方が身についていないのは欠点。今後も特殊制限大会に出るなら手札を増やす訓練を始める頃合いかもしれない。或いは全てサイクル寄りに構築を組むか。
巌流島の宮本武蔵戦法強すぎ(3戦2敗)
ポケリフレをしないとニンフィアに進化しないなんて知らない。知っていたら使っていたのに…。
あおいでした。
【特殊ルール】種族値統一戦線使用構築
❶【構築経緯】
衣さん主催“種族値統一の大会”に参加することにした。Tonamel不使用、強制参加者が一定数存在、主催者が他ゲームに夢中という初めての環境だ。
大会ルールはポケモンの種族値が同じポケモンの使用かつ準伝説使用禁止。メガ進化ポケモンはメガする前の種族値を参照とのこと。普段であれば“ねこだまし”と“いかく”要員をリストアップしている。が、今回は有用なメガ進化ポケモンの種族値を洗うところから始めた。
→値が中途半端で他にポケモンがいない。
→数値が足りない。
→タイプに偏りがあってサイクル出来ない。
→普通に使えそうなメガ枠を見つけた。
この時点で490族と500族のどちらかを使うことに決めた。他にはどんなポケモンが使えるのか。ポケモン一覧を流し見していて、とあるポケモンに目が止まった。
———キリキザン490。
ガルーラと組み合わせたら普通にガルキザンが使える。フリーでも度々見かける強力な並び。圧倒的範囲打点ニンフィアは使えないが、この2匹が使えるなら今大会で無双できるのではないか? そう思った。ここを主軸にパーティーを作ることにした。
❷【パーティー紹介】
❷-① ガルーラ
S:-1最速メガゲンガー抜き(最速70族抜き)
A:ぶっぱ
HB:あまり
このルールで使っていいものかわからないメガ進化トップメタ。特性の暴力。
タイプ一致のすてみタックル、メガゲンガーやヨノワール意識のかみくだく。場持ちを良くするドレインパンチ、まもるとした。後述するドクロッグを猫騙し要員に据えるので純粋なアタッカーに育てた。ミラーを意識するなら素早さに回すほうが賢い。
(ブイズ使い、ラグラージ相棒枠、モンジャラ・バイバニラ好きの主催がいる大会でミラーが起きるとは思えない……ハハッ(⌒-⌒; )
❷-② キリキザン
AS:ぶっぱ
無難なアタッカーキリキザン。490族にいたからこの種族値統一を組もうと決めたポケモン。だが使うこと自体は初めて。相手にしていて処理に困るぐらい強かったから活躍を期待している。
特性をまけんきにするか精神力にするかは当日まで悩んだ。結局まけんきを採用。万が一威嚇ポケモンが採用されていた場合の保険として。まあ、構築のパワーは落ちると決め打ったので当たらないはず。当たった場合はこちらの有利に事を運ぶのみ。
❷-③ チルタリス
HD:特化メガルカリオのラスターカノン低乱数2発
S:追い風下で最速メガゲンガー+4
アタッカー2匹が格闘に弱いので入ってきたS操作要員。ニョロトノゴルダック意識の特性ノーてんき採用。有用な威嚇ポケモンがいないので、物理対策は壁や状態異常で誤魔化すパーティーが増えそうだと思った。その対策として癒しの鈴。控えの状態異常も治してくれるのは偉い。
持ち物は件の雨パに対して行動保証となるヤチェの実。キングドラと違ってゴルダックには水・氷の範囲しかない。チルタリスには氷技を撃つしかなくなるはず。戦いやすくて助かる。
❷-④ ドクロッグ
HAベースのあまりをBDSに振り分けた形。
フェアリーに抗えるねこだまし要員。フェイント使いその1。500族以上を相手にする以上1体でも多くアタッカーになり得る枠が欲しかった。Sに割かなかったことで負けた、と言う場面はなかった。
ねこだましフェイントダストシュートは確定。けたぐりやドレインパンチで確定数の変わる仮想敵もいなかったので壁対策のかわらわりを採用した。チョッキを持たせる都合ファストガードはボツ。別に欲しい場面もなかったし問題なし。
陽気ASで育成されることの多いドクロッグにチョッキを持たせたらダメージ感覚を狂わせられるんじゃないかと考えていた。ニンフィアのハイパーボイスで落ちていったのでそうでもないらしい。タスキを持たせる理由がわかった。
…思い返すとブースターのフレアドライブでやられたんだった。すまないドクロッグ。
❷-⑤ エレブー
S:最速100族抜き
490族の中で最速。この構築の功労者。フェイント要員その2。エレブーをいかに大事に扱えるかが勝利のカギ。と云っても過言ではない。
技構成は素早さ操作のエレキネット。敵味方のバフデバフのにらみつけるとひかりのかべ。相手のプラン崩しのフェイント。このポケモン万能すぎでは?
…後から気づいたけど最速はケンタロス。
❷-⑥ ヤドラン
HBベースの調整。あまりをDに回した。
チルタリスと双璧をなす物理受け。メガルカリオのタイプ一致技を両方半減にできる490族期待の星。ヤドランorヤドキングの選択。チルタリスが特防に厚いのでヤドランを採用した。
ウェポンはサイコキネシスとかえんほうしゃ。ねっとうは撃ちたい相手がいなかったので不採用。メガカイロスやメガハッサムと殴り合いができるのはヤドランのみ。うまく合わせていきたい。
今回はガルキザンを主軸にした都合いやしのはどうを採用した。ヤドランを詰め筋として使うならこの枠をなまけるに変えるのはアリ。
[ 試運転 ] 18勝19敗。
序盤こそ負け越していた。大会に近づくにつれ手に馴染んで、勝ち星を積み上げられるようになったパーティー。ポケモン選択は間違えていなかった。
負けた試合は単純明快。クレセドラン等準伝説の暴力。或いはドーブル。バンドリマンダに至っては勝ち筋が全く見えず初手降参していた。
……全く考慮していないが、600族を選んでいる人いないよね? え? いないよね?
❸【大会当日】
当初参加者全員での戦いを計画されていたが、ちょうど8人なので4/4で別れることに。私は『あーグループ』に配属された。対戦相手はデデンネさん(TNユカ)、衣さん(TNあまえ)、キュアゴリラさん(TNゴリmp.9)。
※敬称略
[1戦目] ユカ 3-0で勝ち。
まさかのガルーラミラー。丁寧に勝ちを追う戦い方をした結果一体多く失った。残数もカウントされるので気をつけなければ…。
[2戦目] ゴリmp.9 2-0で勝ち。
またしてもガルーラミラー。こちらはバクオングを軸とした防音ガルーラ。キリキザンがいない分マシだと思っていたが、竜の舞チルタリスがいた。しかも弱点保険持ち。エレキネットによるサポートがなかったら負けていたかもしれない。先ほどよりも残数が少なくなった。
[3戦目] あまえ 3-0で勝ち。
手動天候のメガラグラージ軸。天候役はクロバット。ノーてんきのチルタリスが活きた。チルタリスが落ちるまでに天候アタッカーを削り、残りをガルーラが狩る動きができた。見せ合い画面でのドサイドンの圧力がしんどかった。
結果あーグループ全勝優勝!!
当初予定していた通りに全勝出来たので満足。のはずだった。
「別グループの同順位の人と戦いましょう」
…。
……。
そうですか…。
[4戦目] あかねび 1-2で降参。
来てほしくなかったルカリオ&ヨノワールのトリル軸。想定はしていたので、エレブーのにらみつけるからのガルーラ→キリキザンでルカリオとヨノワールの処理をはかった。が、ナモの実を持っていたのでヨノワールにトリックルームを貼られてしまう。そこからはニンフィアの蹂躙ショー。
なんとかニンフィアは倒した。こちらはチルタリス一体、向こうはメガバナとシャワーズ。抗えずに降参した。
❹【所感】
ポケモン選びは間違っていなかった。チルタリスの追い風がはねやすめだったら…と感じたのは疑い用がない。一度も追い風を使わなかったので。
「有用な威嚇枠はいない。いた場合は構築のパワーが落ちる」と考察していたのが功を奏した。現に私以外の490族使いはケンタロスを採用していた。おそらくだが私がケンタロスを採用する、或いは2人が抜いて構築を組んだ場合ギリギリの戦いだったと思う。私の考察力に自信がついた。
あかねびさんは強い(大会にて3連敗)。
[最終結果]
あーグループ優勝。
全体で準優勝。
大会を開いて頂きありがとうございました。
あおいでした。
【特殊ルール】12タイプ杯使用構築
❶【環境考察】
キュアゴリラさん主催の「12タイプ杯」に参加してきました。主なルールは3点。
→タイプ複合&タイプ被りなしのパーティーを作成(単タイプのポケモン使用禁止)。
→準伝説ポケモンの使用禁止。
→通常バンギラスはきんちょうかん固定。
まずはこの環境で戦っていく上で特性“いかく”を持つポケモンと“ねこだまし”を覚えるポケモンで有用そう(使用率が高そう)な面々を挙げていく。
《いかく》
《ねこだまし》
抜き出した面々を見るにトップメタ『ズルズキン』の大会と踏んだ。上位に食い込むパーティーにはほぼほぼ採用されているだろう。1ROMカップでのカポエラーしかりTOP30禁止杯でのズルズキンしかり。猫騙し要員はどのパーティーにも採用されるので自然とKP率が高くなる。
ズルズキンはフェアリータイプに滅法弱いので補完として『ギルガルド』の採用率も高そう。ズルズキンの弱点はワイドガードを覚えないこと。フェアリータイプが4倍弱点なこと。だがギルガルドはワイドガードを覚えるフェアリー受けの一角。ギルガルド+ズルズキンの相性補完がいいことは想像に難くない。通常トリプルでの構築記事もチラホラ散見されるほどだ。
次いでドラゴンタイプ。『サザンドラ』や『ガブリアス』など。スタンパーティーを組むならばまず間違いなく入ってくる。ルール上ドラゴン技を半減してくるはがねタイプやフェアリータイプはパーティーに1体ずつしか採用できない。前述した通りはがね枠筆頭はギルガルド。両ドラゴンはタイプ一致で弱点をつける。ズルズキンを使用したらサザンドラは使えないが、他の猫騙し要員との組み替えで入ってくることは容易にあり得る。警戒しておきたい。
ズルズキンやドラゴンタイプが採用される都合無視出来ないのがフェアリータイプ。メガだと『サーナイト』や『チルタリス』。メガなしだと『トゲキッス』。このルールはヒードランがいない。ギルガルドさえ排除してしまえば5タテしかねない脅威となる。考察した限りこの枠にどれだけ強いポケモンを持ってこれるかが鍵。
[まとめ]
環境トップメタの主軸はここと予想した上で、どんなパーティーを作るか考えていく。
❷【構築経緯】
構築を組む方針をまず決めようと思う。
5体でサイクルを回しながら、削れた相手を高速アタッカーで一掃していくパーティー。自身もサイクルに加入しながら終盤の一掃も担えるポケモンを採用したパーティー。前者の軸はメガミミロップ。後者はメガボーマンダ。
おそらくパーティーパワーを上げるとこのような構築になる。メガボーマンダ軸はドラゴン・ひこうというタイプを消費する都合、強力なフェアリータイプを採用できないことに組んでから気づいた。唯一サーナイトは組み込めるがメガ枠はボーマンダ。サーナイトだとどう転んでもメガサーナイトに比べてパワーダウンしてしまう。そもそも素のサーナイトを使いこなせる自信はない。私はメガミミロップ軸を採用することに決めた。
❷-① ミミロップ
S-メガ前最速ガブリアス抜き
主軸のメガミミロップ。ねこだましは確定。ガブメガマンダ意識のれいとうパンチ、ズキンガルドへの一貫する技としてとびひざげり。ラストの技をどうするか悩んだ。が、終盤のお掃除役を担ってもらうのでタイプ一致のおんがえしを無難に採用した。
❷-② サザンドラ
C-珠ダメ入り無振りガブ(H4振りメガマンダ)に竜の波動で高乱数1発
強そうなサイクル要員その1。ガルドを処理できるあくのはどう。サザン、ガブ、メガマンダへの有効打となるりゅうのはどう。後述するポケモン達に素早さ操作技がないので追い風。残り1枠はまもるorはねやすめで悩んだ。中央フェアリータイプ+ギルガルドの並びに対して上からフェアリー技で処理される未来が見えたのでまもるを選択。はねやすめを切ったことでFCロトムに対して無限に後投げできなくなった。まもるorはねやすめの技選択は当日まで悩むかもしれない。
持ち物は、不毛なミラー意識のS調整を無にするハバンの実。相手がいくら速かろうと実で耐えて返しのりゅうのはどうで沈める。試運転中にその方法でキングドラを倒した時は笑った。
❷-③ ギルガルド
HD-サザンのあくのはどう+フェアリー全体技だいたい耐え
A-特化鉢巻アローのブレイブバード耐えメガサナに対してシャドークロー確定1発
強そうなサイクル要員その2。物理型で採用した。理由は3つ。環境に存在しうるフェアリーポケモンであるメガサナ、キッス、メガチルタリスが特殊耐久に優れている。KP1位候補のズルズキンはラムの実or突撃チョッキを持っていると思われ、物理ガルドだと意表をつけそうだと思った。パーティーがミミロップ以外特殊アタッカーになりそう。以上。
一致技のシャドークローとズキンへの打点となるせいなるつるぎ。先制技のかげうち。キングシールドの4つで決定。思い切ってワイドガードを切った。切った理由はフェアリータイプorほのおタイプの全体技しか使われないと判断しタイプ受けで誤魔化せると予想したため。加えてズキンが横取りしてきそう。アイアンヘッドはトリパに入ってきそうなシャンデラやブルンゲルに半減されるのでボツにした。
❷-④ トゲキッス
H-16n-1最大値
S-準速ギルガルド抜き
C-H244振りズルズキンにダブルダメマジカルシャインが確定1発(チョッキは確定耐え)
サイクル加入ができてフェアリー打点を振り回せるポケモン。ズルズキンを除く一般枠最強ポケモンの一角(もう1枠はギルガルド)。タイプ一致全体技のマジカルシャイン、はがねタイプへの牽制技かえんほうしゃ。残り2枠はこのゆびとまれ・はねやすめにしている。
当初はわるだくみ+ねむるのカゴのみ持ちにしていた。汎用性が低い点と、わるだくみを積むより技を2回打った方が急所込みでダメージが勝りそうと感じたためこの技構成になった。
持ち物の防塵ゴーグルはねむる採用の名残。バレル対策として持たせている。持たせるものがなかったから適当に持たせていた節はある。が、試運転してこれがベストだった。対戦相手は皆トゲキッスを粉技で止めに来たから。このゆびとまれという技のヘイト性能を再確認した瞬間だった。
❷-⑤ ヒートロトム
HB-メガマンダの捨て身確定3発
HD-(何意識で振り分けたのか忘れた(^^;;)
ほのお技・フェアリー技・ひこう技を持ちうるトゲキッスに対して後投げできる唯一の複合タイプ。耐性に惚れた。火力にあまり期待していないのはナイショ(事実4倍弱点めざめるパワーでメガマンダもガブも6.7割しか削れない)
サイクル回し兼メガゲンガー対策のボルトチェンジとお守り用オーバーヒート。味方の特殊耐久補強のひかりのかべで技は決定。ねむかごの幻影に囚われたけど技スペースがない。泣く泣くオボンの実を持たせた。
S個体値29なのは孵化厳選が面倒で妥協したからだが、ロトムミラーになった時に後攻ボルトチェンジが出来るのは大きなアドバンテージ。逆にこの個体値はアリかもしれない。もっともロトムミラーが起きたらの話だが……
❷-⑥ モロバレル
HBD-特に調整理由はない。D236とD252で確定数が変わらなかったのでBに全て回した。
トリル耐性と水耐性を兼ね備えた仕事人。エルゲンみたいな並びが嫌だったので、イカサマとヘドロばくだんを採用している。草技を打ちたい相手(トリトドンやラグラージ)はパーティー単位でごり押すことで解決する。いかりのこなやキノコのほうしを採用していないのは使いこなせた記憶がないため。だが相手に脅威を抱かせるためにおさきにどうぞをキノコのほうしに変える可能性はある。
持ち物は無難にくろいヘドロ。『モロバレルにたべのこしはなんか違う』と思い立ち、ベトベターを狩りまくって入手した。30分ぐらいかかった。
[試運転] 13勝12敗。
-技変更-
おさきにどうぞ → キノコのほうし
はねやすめ → まもる
お先にどうぞをしてもトリル下で1匹しか動けないなら、相手を1匹止めたほうが確実。試運転中も欲しい場面がなかったしこれでよかった。
はねやすめに関してはオボンの実を持たせないと回復が間に合わないと当日の30分前に急遽変えた。欲しい場面もなかったしボチボチ。サンダーと運用方法が似ていると天啓が降りたのもその時だった。
❸【大会当日】
なんの因果か12人で始まったこの大会。対戦相手はMr.P(TNハヤト)さん、あらずぃお(TNまなみ)さん、Schunさん、しゅん(TNぺるしゃ)さん。
※敬称略
[1回戦] ハヤト 3-0で勝ち。
ボーマンダスタン。フェアリー枠なし。序盤は相手のペース。相手のドサイドンと水ロトムが思いの外速くて、追い風下でいいようにやられていた。追い風ターン管理と守るに合わせた立ち回りを心がけて勝利をもぎ取った。
…エルフーンはフェアリータイプだったね(^^;;
[2回戦] まなみ 4-6で降参。
サーナイトと愉快な仲間たち。中央スカーフドリュウズのいわなだれで2ターンこちらが動けず、2体失った。立て直しは困難だと思い降参。鮮やかな2ターンキル。
構築を組んだ段階でドリュウズは重いと受け入れていたので怯みはそこまで左右しなかったとは思う。というか正直舐めてた。ドリュウズ採用したら構築パワーが落ちるから考察段階で『完全に切った』のに。まさか採用した人と当たるなんて…。
[3回戦] Schun 3-0で勝ち。
ルカリオ軸!? 周りのメンツも攻め気が強い。正直ビビった。サイクルを回さずに殴り倒すつもりかな……。2連続で考察外の構築。心臓に悪い。
基本選出を大きく歪めて初手ファイアローを潰す作戦を敢行。そして成功した。あとは一体ずつミミロップで処理していくだけ。こちらの被害は無視。結果は3-0。ファイアローを落とさなかったら負け濃厚だった。賭けに出て良かった。
[4回戦] ぺるしゃ 3-2で勝ち。
私が思い描いた通りのボーマンダスタン。フェアリー枠はマリルリ。初ターンでミミロップがロトムの鬼火をくらい機能停止。しかもあっさり倒れた。モロバレルのイカサマやロトムのめざ氷といった考慮されない技を用いて相手を撃破していった。
終盤は相手のモロバレルに弄ばれたものの、ロトムの最速起きにより降参をもらった。起きていなかったら負けていたので危なかった。
❹【所感】
結果は3勝1敗。12人中4位。
メタを貼った相手には如何なく力を発揮できた。大会に慣れてきたのもあって、負けても引きずらずに勝ちをもぎ取れたのは大きい。構築を組んだ時点で「このポケモンが来たら負ける」と思った相手にしか負けていないのは構築力の賜物だろう。まあ、それならば苦手な相手想定の立ち回りを詰めていればいい話ではある。
思った以上にマリルリを使う人が多くて驚いた。範囲技を使えないから軽視していた。腹太鼓をするなら話は別。確かに脅威。しかも太鼓暗示をベースに組んでいた方が優勝&6位にいたという。当たらなくて本当によかった。
大会を開いてくださりありがとうございました。
あおいでした。